SKYWAVE650 キャリパーオーバーホール
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650はもともとファイナルギアがかみ合ったままなので、押す時に重いのは周知事象。 ただ、最近あまり乗ってなく、たまに乗ろうとした時に押すと、非常に重く、押すのに本気モードぐらいに悪化した。ブレーキの引きずりでは?と思い、キャリパー分解をすることに。 フロント左右のキャリパーを外し、ブレーキを握りるとピストンがちょっと出てきます。左右のキャリパーのピストンは計4つあるが、一番動きのいい奴が、出てきます。なので、ある程度出したら、工具等をはさんで、そいつがそれ以上出ないようにし、他のピストンを出して行きます。4つ均等に出して、もうすぐでフルードが漏れそうな感じになったら、ピストンを引き抜きます。ピストンを再使用する場合は、ピストンに傷がつかないように注意する必要があるが、せっかくなので新品にするので、ペンチ直でGO! キャリパーからブレーキラインを外すと、フルードが漏れてきます。どうせフルード全交換するので、マスターシリンダーのカバーを外し、フルードをすべて抜きます。残り汁が、地面に垂れないように、オムツをしたところ。 |
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これはフロントキャリパー。 オイルシールやダストシールにかなり、汚れ、錆びのようなものが大量に付着していた。これでは、ピストンの動きが悪くなるのは当然。 |
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ピストンは新品を使用するので、そのままゴミ箱へ。 オイルシール、ダストシールは当然新品を使用するので、それも外して、ポイ。 キャリパー内部は、洗剤をつけて歯磨きしましょう。(くれぐれも歯磨き粉で歯磨きしないように) 手元にカーシャンプーがあったのでそれで洗浄。 |
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スライドピンやその内部も同様に洗浄。 |
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パッドピンも、腐食等があり、表面がざらざらだった。これでは、パッドの動きが悪くなってしまうので、表面を研磨。 コンパウンドをつけて、ドリルで高速回転し、研磨。 |
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画像上が研磨後。下が、研磨前。 |
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リアキャリパーも同様に歯磨き。 リアのピストンの片方は十字になっているので、出せる限り回してから、フロントと同様にして、ピストンを外す。 洗い終わったら、内部に水が残っているので、パーツクリーナ等のアルコールで水とアルコールを置換しましょう。 水が残っていると、錆びやエアー発生の原因になります。 |
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乾燥させている間に・・・。 ブレーキフルードや、ピストン、シール等をそろえます。分解してから注文したので、実際、乾燥させたのは4日間にもなった。 |
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部品がそろったので、組み立てに入ります。 まず、スライドピンには専用のグリス?があるの?よくわからんので、ようはすべれば問題なしと考え、以前乗っていたバイクの駆動系セッティングに使用していた、ウェイトローラー用の、有機モリブテンを塗布してみた。高温にも耐えれるグリスなので、問題ないんじゃね? |
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何度かスライドさせ、はみ出した余分なグリスをふき取り、完了。 |
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新品のオイルシールと、ダストシール。 新品のフルード塗って、キャリパーに組み込む。 |
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右がオイルシールとダストシールを組み込んだところ。 |
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ピストンもフルードを塗布して、押し込みます。濡らさず、無理やり挿入は、いけませんね。傷が付きます。 |
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ピストンを組み込んだところ。オーバーホールすると、こんなに奥まで入っちゃいます。
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キャリパーにパッドを取り付け、あとは車体へ取りつけます。 後は、フルードを入れ、エアー抜きをし、完了。 ブレーキング時のタッチが、明らかに変わりました。引きずりもまったく無くなり、快適です。 |