セルスイッチの接点不良

 

真夜中出かけようとして、いつものようにエンジンをかけようとセルスイッチを押した。

すると、妙な”クセ”を感じ、セルの回り方も接触不良のように途切れ途切れ回った。

だが無事にエンジンもかかり、走り出した。

自宅から20Km程の所の信号待ちで先ほどの事が気になり、エンジンを切ってみた。

再び始動しようとセルスイッチを押してみたら、なんと!セルが回らない!!

 

こんな真夜中にありえねぇ〜、と思いつつも道端まで押していった。

道端でセルの押し方をいろいろ変えながら押して、7割ぐらいのところで止めたらセルが回った。

一安心!

と思ったら、今度はヘッドライトがついていない。

HiもLowもつかない事から考えて、残念ながらヒューズ切れではなさそうだ。

650は(ほとんどのバイクもそうだが)セルスイッチを押すと、

ヘッドライトが消えバッテリーへの負担が軽減されるようになっている。

仕方なく、ポジションのみで走りコンビニがあったので止めた。

そこでバラそうと試みた。

店長らしき人に「バイク壊れたんで、ちょっと止めさせて下さい。直してみるんで…」と一応断った。

 

そして作業に入る。

とりあえずセルスイッチのついているBOXをバラしてみた。

夜のコンビニは以外に目立つもので、来る客来る客がジロジロ見ていった。

恥ずかしかったが仕方ない!

左写真の矢印の4つの電極と、右写真の電極のでセルのONや、ヘッドライトのON、OFFが制御されているようだ。

  

 

その電極の中にはバネが入っていて、上下に動く仕組みだ。その動きはグリスの潤滑によってなされていたが、

グリスの酸化か何かの原因でグリスが硬化し、動きが鈍くなって、4つの電極との接点府不良となっていた。

 

そのグリスをすべて拭き取ったら動きが良くなった。

今はグリスが無いのでこのまま元に戻すことにした。

 

無事にセルが回り、ヘッドライトもついた。

真夜中のコンビニでの作業は寂しいものであった。

こんなところが故障するなんて…聞いたことが無い。

 

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