JZX100 CHASER パワーウィンドウ リレー 修理(スイッチ修理)
![]() | 1997年製のチェイサー。 ちょっと前から運転席の窓の動きが不安定だった。 パワーウィンドウのスイッチを押しても開かない事象多発。スイッチを16連打したり、時間を置いてから押してみたりすると、開くことがあった。 ただ、閉まるという動作は全く問題なく、開きっ放しという状態になったことはなかった。 本日(2020年09月15日)ついに閉まらなくなった。開きもせず閉まりもせず…。 ウィンドウレギュレーター(窓を動かすモーター)、スイッチの接点、スイッチのリレーのどれかが悪いと思う。 当HPには載せていないが、10年ぐらい前に運転席側の窓モーターは交換している。なので、モーター故障の可能性は低いと妄想(それから20000Kmぐらいしか乗っていないので)。 |
パワーウィンドウの運転席のスイッチパネルを車両から外してきて、ばらす。 | |
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とりあえず、スイッチをばらしてみる。 スイッチを押したり、引いたりすると、画像左側の黒いゴムのようなものが、基盤にくっ付き導通するみたい。ファミコンのコントローラーのような感じ。 この接点が悪い可能性があるので、接点復活剤のKUREのコンタクトスプレーを綿棒で塗ってみる。 接点復活剤(←アマゾン) 直接噴くと基盤にもかかるので、綿棒を使用。 スイッチパネルを組み付け、チェイサーに取り付けてみたが、全く変わらず…。 |
やっぱりリレーかなぁ。 基盤にある、この黒い箱がリレーです。
CF2Q2-12V と書いてある。 調べるてみると、むか〜し、むか〜しに廃盤。まあ、そうでしょうね。 リレー内部の接点を見るために、 | |
ホットカッターで、上部を切断。 上ぎりぎりを切った。
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リレー内部には、コイルが二つある。 コイルの中心の鉄心(赤矢印の電極)とその右側(青矢印の電極プレート)がくっ付くとモーターに電流が流れるようです。 この状態のまま車両に取り付け、電極の動きを確認してみる。 | |
スイッチを押している状態。 ※引いている状態かも、次の画像とは逆の動作です。 画像上側のコイルには変化なし。 下側のコイルに電流が流れ磁力が発生し、黄色矢印の電極プレートを引っ張る。赤矢印部分と黄色矢印部分がくっ付いている状態。このくっ付きにより窓モーターに電流が流れる。 本来であれば、このくっ付いた状態であれば窓が動くはずだが、動かない。黄色部分をマイナスドライバーで押してみると、窓が普通に動く! 接点の溶着ではなく、接触不良のようです。 | |
先ほどと逆の動作でスイッチを引いている状態。 画像下側のコイルには変化が無く、電極間は開いたまま。 上側のコイルは赤矢印の電極と、黄色矢印の電極がくっ付いている。しかし窓は動かない。 黄色部分を押してみると窓は動く。 リレー内部の接点がダメのようです。
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ここに接点復活剤をかけてみる。 この状態で、車両に取り付けると! 動かない。
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接点がくっ付く瞬間とか離れる瞬間にアーク放電?(火花)が発生して接点が焦げたようになり導通が無くなる、もしくは長期間リレーを動かなさいと電極表面に酸化被膜ができて導通が無くなるとかあるみたいです。 600番のペーパー(紙やすり)を用意。 電極を削ってみる。
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電極の幅に切って、電極の間に入れる。画像では右側の電極プレートが削れるように、紙やすりが向いている。 そしてマイナスドライバーで電極を押し、紙やすりを押さえつけるようにし、紙やすりを引き抜く。 これを10回ぐらい繰り返す。 そして、紙やすりを裏返し、コイル側の電極を削るように向けて、同様に10回程度。 コイルが2つあるので、残りのコイル側も同様にやります。
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リレーを下側に向けて、接点復活剤で削りカスを洗い流すイメージで吹き付ける。 この後スイッチを組み付け、車両に取り付け。 リレーは開頭したままです。スイッチのカバーがあるので、問題ないと妄想。
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この動かなかった窓が、
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閉まる!そして開く! 普通に戻りました。 いつまで持つかわからないが、同様の症状の方、試してみてください。
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