M35 STAGEA オートクルーズ+スロットルコントローラー取り付け+自作リモートスイッチ

(PIVOT クルスロ 3-drive・α)

チェイサーの年代ぐらいの車まではワイヤー式のスロットルが主流。アクセルペダルの踏み込みがワイヤーケーブルを動かし、エンジンのスロットルを操作する構造。ワイヤー式のスロットルの一番の醍醐味は、踏んだ瞬間、ダイレクトにエンジンの出力をコントロールできる。

電スロはそのワイヤーが無く、アクセルペダルに踏み込み量を検知するセンサーがあって、そのセンサーが検出した値をコンピュータが読み取る。コンピュータがいろいろ良かれと思って妄想(演算する)→電子式モーターを駆動させ、エンジン出力をコントロール。

要するに、人間のアクセルコントロールにコンピュータが介入している。

 

余談ですが…チェイサーはワイヤー式でR2もワイヤー式、ステージアに乗るとレスポンスの悪さにイラっときます。エンジンのレスポンスが悪いわけではなく、スロットル開度のレスポンスが悪い。

電スロ搭載のどの車に乗っても、個体差はあるもののワイヤー式に比べるとやはりレスポンスが悪い。ワイヤー式と比較するからレスポンスの悪さが目立つのであって、電スロのみに乗っていればやがて慣れるでしょう。

JZX100はワイヤー式(サブスロットルは電子だが、サブスロットルを殺せばワイヤー式のみになる)、JZX110は電スロ、いくら110にスロコンをつけてもワイヤー式のレスポンスには勝てない。110の場合、頑張れば100のワイヤースロットルを移植できるので、移植している人を何人も見ている。しかし、M35をワイヤー式にしている人はいない模様…ワイヤー式を本気で考えたが、ワイヤースロットル以外にも、アイドリング制御用のもの(ISCV等)も必要になるし、ISCVの制御が一番大変そうなので、断念。

ちょっとでも走りやすくなれば(ワイヤー式のアクセル操作に近づければ)と思いスロコンを取り付け。

 

<ステージアの電スロの短所>

踏んでワンテンポ遅れて、もっさりと反応。

数パーセントのアクセルコントロールが出来ない(わずかな開度に反応が鈍い)。

反応が鈍いので、高速等一定速度で走るのがすごく大変。

100%踏み込んだときは100%電子スロットルが開いているようだが、開くまでのスピードが遅い。

 

この電スロの利点は一体なんなの?と未だに理解できません。

燃費のため?とも思うが→数パーセントのアクセル操作に反応が鈍いので、踏みすぎて戻すなど燃費にはよくない。

 

短所しか出てこない電スロだが、無理矢理長所を探してみた・・・

クルーズコントローラを付けれる!だけですかね。

しかし、ワイヤー式の車でも純正でクルーズコントロールが付いている車もある。

やはりワイヤー式スロットルが復活して欲しいものです。

新車購入時電スロはオプションで選択でき、トラクションコントロールとかが欲しい人は電スロにすればいいし、ワイヤースロットルが欲しい人はワイヤー式を選択できるといいですね(笑)。

 

 

では取り付け。

昨日の夕方注文して、本日の午前中到着。

スロットルコントローラとクルーズコントロール(オートクルーズ)機能が1つになっているものです。さらにクルーズ中に細かな速度調整も可能。

コントロールと本体+車種別アクセルハーネス+車種別ブレーキハーネス。

画像は純正ブレーキコネクター。ブレーキペダルの付け根についています。

ブレーキコネクターを外し、車種別ブレーキハーネスを割り込ませる。

アクセルペダル付け根にあるセンサーコネクターを外し、中のゴムパッキンを外す。

車種別アクセルハーネスを割り込ませる。

車体コネクターと車種別アクセルコネクターの接続で、いくら押し込んでも”カッチ”と爪がロックしない。車種専用のコネクターははずなのになぜ?爪がロックしなくても結構しっかりはまっているので問題はなさそうだが、念のためアルミテープを巻いておく。

車速パルスを本体へ配線。ナビ用の車速パルスへ接続。

以前、外部アンプ移植をしたときにオーディオ周りも分解したので、車速パルスが必要な時も来るかもと思い、ハンドル下に持ってきていた。M35のオーディオ周りの分解は、とっても大変なので。

 

ブレーキハーネスは常時プラスを調べて本体へ、配線。

アクセルハーネスを本体へ接続し、コントローラをつなげば、配線完了。

取り付けはこの位置に決定。本体はハンドル下のパネル内に適当に取り付け。もうハンドル下は大渋滞…。

この3-drive・αは、クルーズ中に速度調整(増速と減速)ができるものなので、リモートスイッチは要らないだろうと思って買わなかった…。

初期設定(アクセル開度設定と車速パルス設定)を済ませ、テスト走行。ステージアの場合、車速パルスは2。

クルーズ中のレベルはL-1で十分でした。バッチリ一定速度で走れます。リアテールをLEDに変更しているとオートクルーズが使用できない車種があると取説に書いてあったが、ステージアは大丈夫でした。

オートクルズの設定は、中央の白いボタンを押す。オートクルーズ中の速度変更は、上と下キーで調整。

しかし、オートクルーズ解除はブレーキを踏むか、右キーを押す。何故か設定と解除のボタンが違う。なんとなく嫌なので、必要ないと思っていた、リモートスイッチを自作することに。

リモートスイッチ用のコネクターが余っている。

本体を開ける。

コネクターを破壊して、銅線を半田つけ。そして本体を元に戻す。

ON/OFFがパルス式なのか、ON時はクローズでOFF時はオープンなのか、良く分からないが、とりあえず回路試験。

一瞬クローズさせても、常時クローズさせても、オートクルーズ機能が反応している模様。

運任せで、自動戻り式のスイッチを用意。押しているときだけ回路をクローズさせるスイッチ。リモートスイッチはパルス制御だろうと妄想。(分からない場合はパルス式からテストするのが普通かな)

本体からリモート配線を持ってくる。

付属のステーではなく、別途L型ステーを用意して、この位置に取り付け。

走行中にスイッチを押すとオートクルーズがON/OFFできるので、パルス式で正解でした。(画像は停止中に押しているので、エラーとなっている)

後付感たっぷりの取り付け位置だが、走行中に「背もたれから背中を離さずに」+「姿勢を変えずに見える位置」を考えると、ここしかありませんでした。

スロコン機能は、SP2が好みなので、このあたりで常用予定。それ以上にすると踏み込んだ以上にアクセルが開いてしまい、個人的には違違和感たっぷり。スロコンを付けたからといって、馬力が上がるわけではないので、この設定値は好みですね。SP7だろうがノーマルだろうが全開時は変わらない。

よく、いざと言うときはSP7にして走るとか聞きますが・・・いざという時に体にしみついたアクセルコントロール(常用がSP2とかノーマルとか)を違った設定にして走るのは、車のコントロールができなくなるので、自分にあった設定値を見つけ、それで常用するのが良いかと思います。

走ってみると…

ダイレクト感はワイヤー式にはやはり一歩及ばず。

数%の開度に対しては素直に反応してるように思えます。

走りやすくなったのは事実です。

 

クルコン機能は最高です。

 

100Km/hでオートクルーズ中(手ブレをお許し下さい)。

途中でBLITZのTOUCH BRAINが写るが、上から水温・スロットル開放度・インジェクター開放度・エアフロ電圧の順。

オートクルーズ時は設定した速度を維持するために、1%単位でアクセルをコントロールしてくれます。このステージアはトルクがめちゃくちゃあるエンジンなので、L-1の設定。L-1が一番低い設定だが、もっと低くても一定速度で走れそうです。

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