R2 (RC1)フロント足回りブーツ交換(タイロッドエンドブーツ、スタビリンクブーツ、ロアボールジョイントブーツ、)
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2007年に新車購入して、もう10年と半年。 足回りのブーツ類がへたれて来たので、交換します。 今日交換するところは、破れていると車検で落とされる部分です。 ネットで、タイロットエンドブーツ、ロアアボールジョイントブーツブーツ(以下:ロアアームブーツ)、スタビリンクブーツを購入。 タイロッドエンド?タイロットエンド?どっちが正式名称? |
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工具屋のアストロで、タイロットエンドプーラーと、割りピンセットと、グリスを購入。 グリスはいろいろな種類があってよく分からなかったが、二硫化モリブデンを購入。原付のウェイとローラーにもモリブデンを使っていたので、なんとなくです。極圧に適している模様。 割りピンはこんなにいらないのですが、サイズが良く分からなかったのと、今後も使用できそうなのでセットで購入。
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あと、ホームセンターで、5cmぐらいの塩ビ管を購入。今回は内径25mmのものを使用します。 |
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右前から作業開始。 まず、タイロットエンドブーツから。 もうヒビが入っていて、いつ破れてもおかしくない状態。破れると、ブーツ内部のグリスが飛び、ゴミが入り、動きが悪くなり、最悪ポキっと折れます。折れると、ハンドル操作不可となります。 タイロット下の割りピンとボルトを外す。 |
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外した割りピンとナット。 割りピンは捨てて、ナットは再使用します。 |
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潤滑剤をかけて、タイロットプーラーを叩きながら、挿入。 このプーラーのボルトを締めると、タイロットがナックル部分からはずれます。 |
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バキっという音とともに外れた。 |
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外す。 |
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古いブーツを引き抜きます。ブーツの根元をマイナスドライバーでこじると、外れます。ブーツ内のタイロッド側に、金属のリングのようなものが入っていて、タイロットに噛んでいる状態ですので、マイナスでそのリングをずらしてやるというイメージ。 古いグリスを可能な限り取り除きます。 |
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新しいグリスを塗る。 |
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内径25mmの塩ビパイプを被せ、ゲンノウで塩ビパイプを打ち込みます。 この25mmがブーツ内部の金属のリングと同径で、非常に役立つ。タイロッドに負荷がかからないように、下にジャッキを当ててから叩きます。 |
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取り付け完了。 ブーツが根元まで入っていることを確認し、終了。 |
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タイロッドを戻し、ナットを取り付け、割りピンをして終了。 画像を取り忘れたが、割りピンが奥まで入っていなかったので、この割りピンは捨て、きちんと取り付けました。 |
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ロアアームブッシュは、ぱっくり割れた。たぶん、この整備前は割れていなかったが、ナックを動かしたので割れたと妄想。 スタビリンクブーツの後に、ここはやります。一番大変そう・・・。 |
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続いて、スタビリンクを外すので、両側ジャッキUP。 片側だけだと、スタビライザバリ効きで、どんなにマッチョな人でも絶対にスタビリンクを取り外せない。 |
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ナット2箇所を外すと、手で簡単に外れます。 |
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こちらも、動かすとぱっくり割れました。 |
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こっちはこの整備前に既に割れていた模様。いつから割れていたのだろう。 |
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このリングを精密ドライバーでこじって取り外します。
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その後、ブーツを引き抜き、古いグリスを可能な限りふき取ります。 |
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新しいブッシュを取り付け。 |
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めくって、グリスを塗ります。 |
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リングをはめるのがかなり苦労した。初めははめ方がわからず、格闘すること1時間。 試行錯誤の結果…まず、後ろにはめて、
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精密ドライバーで取り付け。 画像のようにテコの原理で、リングを開きながら上(スタビリンクの円形のところ)までもっていき、あとは少しずつ溝にはめ込む。
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続いて、右側ロアアームブッシュ。 右側をジャッキで挙げた状態で、ナックルにジャッキをかけ、ナックルを挙げる。サスを縮ませるイメージ。
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ロアアームとナックル部分を固定しているボルト1本を外す。高トルクのボルトなので、タイヤ交換用のトルクレンチのような長いもので外すと楽です。ここまでは簡単なのだが、ここからが大変。 ナックルとロアアームが分離できない。バールでこじったり、ロアアームを上から叩いてみたり、なんだかんだやって、ようやく分離。 画像が無いのですが、この後、古いブーツを取って、グリスをふき取り、新たらしいブーツ取り付け時に問題発生。 作業スペースが狭く、タイロットエンドブーツの時のように、塩ビに打撃が使えない。しかたなく、ウォーターポンププライヤーで直接ブーツを挟んで取り付けたら…ブーツが破れた! 仕方なく、もう片方分を取り付け、今度は塩ビ管を無理やり取り付け、ナックルで挟みこみ、ロアアームを下から叩くという作戦に。無事に取り付けできたのだが、どうもゆるい。手で取れてしまうレベル。 左右2個分しか買っていないので、近所のスバルに電話すると、なんと7個も在庫あり!暇そうな嫁に取りに行ってもらっている間に、左側の作業をします。(文句を言われるかと思ったが、快くスバルへ向かってくれました(笑)一応、嫁の車だからかな)。
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左側はスタビリンクブーツから。
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続いて、タイロットエンドブーツ。 割りピン、ナットを外し、プーラーを挿入して、バキっ! |
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ブーツ根元をマイナスでこじって、取り外す。 |
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グリスを可能な限りふき取る。 この後、新しいグリスを塗り、ブーツを被せる。 |
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そして、ブーツを挿入。 先ほどはジャッキを当てて叩いたが、今度はちょうど良い長さのゲンノウを置いて、別のゲンノウで叩く。 要領が分かったので、左側スタビリンクブーツとタイロットエンドブーツ交換で25〜30分ぐらいで完了。 |
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ここでスバルに行っていた嫁が到着し、純正のロアアームブーツ。画像は2個だが、4つ購入。 |
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右側のロアアームブーツ交換時と同様に、ナックルをジャッキアップして、ロアアームとナックルのボルトを外し、いろいろこじってロアアームを下ろす。 古いブーツをマイナスでこじって取り外し、グリスをふき取り、新しいグリスを塗り、新品の純正ブーツを被せたとこ。 さっきまで使用していた、塩ビ管を適当に切り、短いバージョンの塩ビ管を作成。ロアアームブーツ取り付け時にはこのように使用。 塩ビをブーツに被せ、ロアアームと共にウォーターポンププライヤーで挟みこむ。純正のブーツが良いのか、この取り付け方が良いのか分からないが、今度はきっちりはまって、手で引っ張っても到底取れない。 この後、ロアアームをナックルに挿入するのだが、これも大変。ジャッキUPしていたナックルをちょっとだけ下ろし、ナックルを動かしながら、ロアアームの先っちょだけをなんとか挿入成功。そして、ナックルのジャッキを外し、ナックルを揺すると、どうにかこうにかロアアームと完全合体に成功。 この後、先ほど右側ロアアームブーツが微妙だったので、純正ブーツと入れ替え。全部で4時間〜4時間半ぐらいかかった作業でした。 今回のフロント足周りのブーツ交換はR2には最初で最後の作業となるかもしれません。次やるのは10年後として、R2は20.5歳。乗っていないだろうな・・・。 |