M35 STAGEA バックタービン仕様 → HKSスーパーSQV取り付け 〜バックタービン仕様は却下

純正ブローオフは、アクセルを離してスロットル〜エンジン間が負圧になると、バルブが開いて、タービン過給圧をインテーク(エアフロよりはエンジン側)に戻す役目がある。

よく、タービンの保護のためについているとか言われているが、チェイサーではバックタービン仕様にしていて、数十万キロ走ってもタービンブローなんてした事が無い。一番の目的は、圧力による吹き返し音がしないようするためなのではと思っている。ターボ車の魅力は、アクセルを離したときの”音”であるとも思います。

バックタービンにする方法は→スロットル〜エンジン間につながっているブローオフの作動ホースを、フローオフが付いているスロットル前側(タービン後)に戻してやるだけです。これで、作動ホースは負圧にならないので、ブローオフは作動しません。

ちなみに、作動ホースをメクラしただけでは、ブローオフは常時微妙に開いてしまい、ブーストが0.6ぐらいしかかからなくなります。ブーコン取り付けと、ブローオフのメクラを同時にやったため、初めはブーコンの故障かと思って、めちゃくちゃ大変でした。チェイサーのブローオフの場合は作動ホースをメクラするだけで良かったのですが、メーカーによって微妙にちがうのでしょうか…。

ステージアの純正ブローオフは全く作動しなくても、微妙にリークする(インテーク側に圧力が逃げてしまう)ので、完全に殺します。純正ブローオフを外して、圧力をかけてみれば分かります。圧力をかけるのは、口に加えて息で圧力をかけるレベルでも分かります。

ブローオフのバルブ部分に小さな穴が空いていて、リークするように設計されています。穴が空いている目的が分かりませんが、ブーストをコントロールし易くするのが目的でしょうか?

29Φのメクラ2個を用意→アマゾン。イスの足に付けるゴムキャップとかネジ保護キャップとかは圧力に耐えれず破ける可能性があるので、ホースエンドキャップのようなシリコン製に圧力に耐えれるものを使用してください。

ブローオフリターンホースを外します。

リターンホースの上にある、金属ステーの固定用ボルト(M12)が、とんでもないトルクで締まっています。工具を延長してフルブーストしようとしたが、なめそうな状況に。

インパクトドライバーを使用して、なんとか回りました。

ステーをずらして、リターンホースを外します。

メクラします。

これで、ブローオフは完璧に停止です。

 

バックタービン音。

よくありがちなエンストは皆無だが、バックタービン仕様だと問題が発生!120Km/h以上で加速中にアクセルを少し戻す(完全には戻さない)と、エアフロへの吹き返しのせいか、一瞬ではあるが振動が発生します。条件にもよるが、ちょっとの時もあれば、エンジンが壊れるのではないかと思うほどの振動がきます。エアコンコンプレッサー作動中は全くしないのですが、これでは乗りづらい。たぶん、吹き返しでエアフロが誤計測して、必要以上に燃料を吹き、アクセルをちょっと戻したときに、失火が発生しているのではと妄想(以下、「振動病」と記述)。

純正ブローオフを機能させると、今度はアクセルを離したときの音が全くしないし。(M35のブローオフはエアクリをむき出しにしても、ほとんど音がしない)

いろいろ対策をしたが「振動病」は改善されず、社外ブローオフを取り付けてみることに。

R34スカイライン(RB25DET)用。ブローオフの取り付け部分の形状は、RB25DETとVQ25DET、VQ30DETは同じです。ちなみにリターンホースも3者とも29Φ。

RB25DET用のHKS スーパーSQVブローオフバルブ→ヤフーショッピング(PR)楽天(PR)で売っています。

 

HKSのスーパーSQV。圧力を排出するバルブが2段構造になっているもの。

真ん中の紫がプライマリーバルブで、低圧時に開く。

その周りの文字が書いてある黒い大きなバルブがセカンダリーバルブ。高圧時はプライマリーバルブが開き、その後直ぐにセカンダリーバルブが開いて、多くの圧力を排出する。バルブは画像向かって後ろ(奥)に開くので、高圧になればなるほど気密性が大きくなり、理論上は圧力は漏れない構造。純正のブローオフとは逆の構造です。

まず、音の比較。

ボルト4本を外すと、トリプルフィン(HKS純正フィン)が取り外せる。

画像のように、フィンを取り外した仕様で試してみます。

ガスケットは再利用。

 

走行中は0.3Kぐらいから音がします。

これから、3種類試して比較しますが、音質はこのフィンなしが最も好みです。

リターンニップルと、オプションのスペシャルフィン(パープル)を用意。

トリプルフィンとスペシャルフィンの比較。

これを変えることにより、音質が変化するもの。

取り付け。

音質は、トリプルフィンに比べてちょっとだけ低い音に。ただ、音量が大幅に低下。0.6K以上でアクセルを離して、ようやく聞こえるぐらい。何故か高圧でもバックタービン音が大きく、大気開放音があまり聞こえない。

続いて、リターンニップルを取り付け。

本来はここホースをつないで、インテークにリターンさせるものだが、このまま大気開放で音を試してみます。

0.9Kかけてようやく聞こえるぐらいで、殆んど音なし。こちらも同様に高圧でもバックタービン音が聞こえます。

最後はノーマル仕様のトリプルフィン試してみます。

-0.2Kぐらいから音が聞こえます。

音は、頭文字DのハチロクVSハチロクターボ(埼玉)時の、音質です。

音量は圧倒的に大きいです。

 

ノーマルフィンです。

高圧時はプライマリーが開き音がして、すぐにセカンダリーが開くので、「キキシュー」という2段階の音がします。高圧だとバックタービン音はせずに綺麗に大気開放音がします。

音量:トリプル>フィン無し>スペシャル>リターンの順。

RB25DET用なので取り付けには画像のように角度を少し変えてあげる必要がある。あとは、インテーク側にメクラが必要です。

トリプルフィンとフィン無しは、高圧時のみバックタービン音はまったくしません。負圧時はバックタービン音がメイン、低圧時はバックタービン音+大気開放音、高圧時は大気開放音のみと、いろいろな音が楽しめます。

現状はトリプルフィンを装着しているが、フィン無しと迷い中。

残念ながら「振動病」は完全にはなくならなかったが、だいぶ緩和された。これなら高速走行時もほとんど問題ないレベル…といいたいところだが、やはり「振動病」はゼロにはならない。不快であるので、仕方ないが純正系のブローオフに戻します。

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