スバル R2 (RC1) type Sリアブレーキ カップリング オーバーホール ドラム ブレーキシュー交換
リアブレーキカップリングのオーバーホール(ピストン ブーツ シール交換)、ブレーキシュー(ブレーキパッド)を交換します。 2007年7月に新車購入して、本日2025年6月です。1度もオーバーホールもシュー交換もしていません。 用意したのは、以下の物です。 シュー以外はアマゾンで揃えています↓ ・ブレーキフルード。←今回はBF4(DOT4規格 1L)を用意。 ・カップリングのオーバーホールキット(シリーンダー リペア キット)。←左右分で2個必要です(純正の部品番号で検索しています)。 ・プッシュナット(ロックワッシャー)×2個(ブレーキシューに付属してる場合もあります。再使用不可なので必須です、付属していると知らずに用意してしまいました→画像で赤×がそれです)。 ・コッタ―ピン(割ピン)。←セットで持っています(再使用不可なので必須です)。 ・ラバーグリス。←今回はワコーズを使用しました。 ・パーツクリーナー(2本)。←片側で約1本使いました。 ブレーキシューはヤフーショッピングへのリンク(PR)で購入しました(こちらは数年前と品番が変わっているような気がしますので、車名と年式で検索しています。スーパーチャージャーもNAも同じドラムブレーキです、RNステラもR1も)。 | |
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シリンダーリペアキットは、これで1セットなので、左右分で2個必要です。 1セットはピストン2個とバネのセットになっています。 |
108279Km走行して、一度も手を付けていなかったリアブレーキです。フロントブレーキは50000Km弱でキャリパーのオーバーホールをやりました。
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ジャッキアップして、タイヤを外します。 サイドブレーキ(ハンドブレーキ)を解除します。
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リアハブのカバーを外します。 正確は外し方は分かりませんが、いつも貫通のマイナスをこの位置にあてて金づちでたたいて隙間を作って→こじって外しています。
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割ピンを外します。
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22のソケットで、ハブのセンターボルトを外します。
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センターボルトは外せば、あとは手で引っ張るだけでブレーキシューのアウター側が外せます。 ※サイドブレーキを解除していないと、どんなにマッチョな人が引っ張ってもブレーキアウター(ハブ)は外せません。 パーツクリーナーで内部を洗浄したところです。
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ほぼ毎日乗っているR2ですが、クモの巣が張ってました…。 ブレーキシューの交換は人生初です。バネがたくさん付いてるので、この状態の写真を撮っておくことをおすすめします。
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ブレーキダストがめちゃくちゃ溜まっています。 | |
板バネを外します。 ラジオペンチで板バネを押しながら、画像の銀色の金具を90°回します。 銀色の金具は、ブレーキASSYの後ろから刺さっているだけで、金具を押すと一緒に後ろに動くので、もう片方の手で後ろを抑えながら、板バネを押して、金具を回します。
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板バネを外したところ。 もう片側(画像だと右側)の板バネも外します。
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上側でも下側でもよいのですが、画像で左右方向に両手で開きながらシューを外します。
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このサイドブレーキワイヤー外すのが大変でした。 ワイヤーはバネで保護されている形になっていますが、このバネで押さえつけられていてかなりの力が欲しいです。 バネ側を手で縮めながら外しました。 | |
車体からブレーキシュー分離。
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まずはカップリングのオーバーホールをやります。 パーツクリーナーで全体を洗浄したところです。 特にカップリング(ピストンのシール付近)は念入りに洗浄します。外したときに内部にブレーキダスト侵入しないように、念入りに洗浄してください。
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新品のピストンを準備します。 古いピストンを外す前に、この段階でピストンやシール類にラバーグリスを塗っておきます。
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ピストンのシール(ゴム)を外します。
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引っ張ると、ピストンが取れます。 ピストンよりも周りのゴムのシール部分の劣化が気になったので今回オーバーホールしました。 シール類が劣化するとフルードが漏れてきて、最悪ブレーキが効かなくなります。
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両側外します。 内部にバネがありますのでそれも外します。 ピストンを外すと、ブレーキフルードがポタポタと、リザーブタンクが空になるまで永遠に出てきます。 この永遠に垂れ流しを止めるには、こちらで記載していますが、ブレーキペダルを踏みっぱなしにします。 今回はピストンを外してから、新品を取り付けるまでに数分で終わりそうなので、このまま垂れ流しでタイムアタックします。
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![]() | 外したピストンは非常に綺麗でした。 |
ブレーキフルードの残量には最新の注意を払ってください。 空になると、ABSユニットに空気が入って手に負えなくなります。エアーが入らないように、時間がかかりそうならフルードを補充してください。
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全体にラバーグリスを塗ります。
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こちらにもラバーグリスをぬります。 ピストンのシール(ダストブーツ)が当る場所にも塗りました。
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あとは新品のピストン一式を取り付けします。
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上が108279Km走行したブレーキシュー。 下が新品です。 なんか、200000Kmぐらい持ちそうです。
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新品のドラムブレーキを組み付けます。組み付け方法を先に説明しますが、動きそうな部分にラバーグリスを塗りながら組み付けて下さい。 ラバーグリスを塗りながらだと、写真が採れないので、組み付け手順だけです。
右後ろの組み付け方法です。左後ろは左右反転で考えてください。 長方形の穴がある方を上にして、画像のように置きます。
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画像ように、銀色のプレートを後ろから取り付けします。 突起があるので、一番上の穴に入れます。
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バネの片側を取り付けます。
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アジャスターをバネの片側に入れて、画像のように組み付けます。
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バネはアジャスター側を平らな方を入れます。 シュー側はU字になっている方を入れています。 | |
次は、アジャスター(真ん中の銀色のもの)を、画像のように右側のシューに取り付けしたいのですが、 バネも同時に取り付けします。
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こんな感じに取り付けします。 初めにバネを左右に取り付けして、そこからアジャスターをはめ込みますが、少し力が必要です。 バネを伸ばしながら、アジャスターの片側を入れる必要があります。
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バネはこんな感じではまっています。
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緩み防止のロックワッシャーを画像のように入れます。再使用不可なので、新品を購入してください。
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入れ方は正しい方法は変わりませんが、8mmのソケットレンチにエクステを取り付けます。
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それを、ロックワッシャーの上に置いて、金づちでたたきます。
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ラバーグリスは動きそうな部分に適当に塗りました。 この部分が擦れていますので、このプレートにも塗ります。
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バネの穴や、アジャスターのはまっているところ、
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カップリングのピストンの溝にもぬります。 ここにグリスアップする前に、ブレーキフルードが付いているかと思いますので、パーツクリーナーで洗浄してから、グリスを塗ります。
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ブレーキシュー交換で一番難しかった作業です。 シューにサイドブレーキのワイヤーを取り付ける作業です。 サイドブレーキの周りバネを縮めて、ラジオペンチで押さえています。
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このぐらいワイヤーを見える状態にしないと、ブレーキシューの溝に固定できませんでした。 今回、右後ろなので利き手(右手)でペンチを握っているので力が入れやすく取り付けできました。 しかし左後ろは左手でペンチを握る事になり、かなり苦労しました。 | |
何とか固定しました。
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シューをピストンの溝にはめ込みながら、画像のように車体に合わせます。 左側の板バネを固定したところです。 板バネの固定は、銀色の細長い金具をリアブレーキASSYの後ろから差し込み、それを片手で押さえながら(後ろから押しながら)板バネをラジオペンチで押しこみながら、銀色の金具を90°回転させ固定します。
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下側のバネ(ブレーキシュー両端に繋がっているバネ)を取り付けて、完了です? なんか、下側が溝にはまっていません。 作業前の画像をよく見ると、バネの取り付ける穴が違っていました。間違った穴に入れるといろいろと面倒な事が起こりますよね。
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ここが正しい穴です。 赤矢印の部分にラバーグリスを塗りました。 特に、ピストン(カップリング両端)は一番稼働する部分ですので忘れないないようにして下さい。
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王冠ナットを締めて、割ピン(コッタピン)を画像のように使用します。 割ピンは再使用不可なので、新品を購入してください。
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左後ろです。 右側とは左右反転している構造です。
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ちなみのリアヴレーキシューのアジャスターは自動調整です。 自動調整ですが、ブレーキシューのアウター(ハブベアリング部分)がシューに当たって、入らない場合は調整してください。 赤矢印部分で調整できます。
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マイナスを突っ込んで、右にマイナスドライバーを倒すと、扇形の金具がこち側(手前)に出てきます→シューが広がる方向になります。 シューが広がると、アウターがはまらない方向ということです。
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左に倒すと扇形の部分が奥に行きます→シューが縮まる方向に動きます。シューを縮めるとアウターが入りやすくなります。 あとは、エアー抜きを忘れずに行ってください。 | |
リアのエア抜きついでに、ブレーキフルードの全量交換をしました。 ブレーキキャリパーのエア抜き/フルード交換方法はこちらに詳しく載せています。 ワンマンブリーダーを持っていますが、毎回2人で作業してます。
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